2013年2月23日土曜日

Manis 



「インドネシア語が上手だね」

こちらの人はとても誉め上手。
少しお話をするとみんながそういって 返してくれます。

「何年になるの?」

「2年弱 ;) 」


そう答えるくらいになったのに、
実はまだ一度もこちらの正装をオーダーしたことがなかったのです。



何度か着る機会があったのですが、いつも貸していただいたり
正装に似たデザインの洋服を着ていました。



先日、そのデザイナーズのお洋服を 正装のようにきちんと着て オフィスに寄った時のこと。

入った瞬間 その場にいたスタッフが一斉に私をみて
みんながニッコリ 目がハート 笑



女性からは 「それはどこで作ったの?どんなデザインか見せて 写真を撮らせて」
男性からは 「素敵なバリニーズだね すごく似合ってる」
とにかく どこに行っても一日 誉められっぱなし。




正装はその国の人が一番美しくなる 魔法があると思います。



外国人である私は 正装を着こなす 女性たちをいつもうっとり見ていました。

どんな流行りがあるのかな?
どんなカタチが美しくみせるのかしら?



そんなことを思いながら いつも研究を続けていました。



でも、全然わかりませんでした。


正装を身にまとった ご婦人は スタイルにかかわらず 美しさが輝き
おばあさまは 何歳も若くなったように しゃんとするのです



本当にみんなそれぞれが美しくなるので

何がいい  どれが素敵だなんて まったく答えがでなかったのです。



自分で選んだ生地を 自分の仕立て屋さんに作ってもらう
出来がってくるまでのウキウキとワクワク がさらに 美しさを増してくれるのもあるかもしれません



やっと時間ができて お店に連れていってもらいました

そこは、自宅からとっても近く 何度も何度も その道を通っているお店でした。



この島の女性たちは 小さいころから 自分の体型にぴったりとあった
正装を作ってもらう


伝統的な正装でも1年に数回作ってもらうため、流行りというものがあるようです



連れていってもらった女性は なんにも知らない私に一生懸命 教えてくれました。

「これはね ブロカット (レース調ね)」




「こっちはボルディール (刺繍が施されているもの)」




「悩むでしょ 」


とにかく見本を着てみなさい


そう言ってSサイズの見本をいくつか 持ってきてくれました。

自分のカラダを美しく見せるデザイン それなら私も よくわかっているつもりです 笑


襟のデザインの好みは 何となくイメージができているので、
試しに着させてもらいました。

これはとっても大事な要素になりそうです。




目移りしていた生地の中で 最初から 目が離れない1点があったのです
その生地をとって 鏡にあてたとき
立ち会ってくださっていた 2人が これまでと違う反応をしました


「Manis」 
マニスという言葉は 食事の際に使ったことがある言葉でしたが、
人に対して(いや、自分に対して)言われたことで 気が付きました。


甘いという意味の マニス
「魅力的、かわいい、美しい」という意味になるようです

嬉しい。
誉め言葉に乗せられ、 ちゃっかり 生地をキープし
次回の採寸のお約束をし お店を後にしました。


何だかルンルンで、 現地の女の子と同じような 気持ちを感じています


この正装は 1年に2回ある この島のお盆の前に 多くの人が新調するそうで
今年は 島の新年の3月12日 が明けた 3月27日 にあわせて 今
島中の女性がオーダーに忙しいようです


たまたまその 波にのってしまったようですが、
それもタイミング 

知り合いの方が 先日おっしゃっていた言葉が印象的で思い出しました。

「どんな セクシーだと言われる コスチュームよりも、
この島の正装を 着た女性が 何よりもセクシーだと 僕はおもっている」と熱く語っていました。


インドネシアの別の島から移り住んできたその方は きっと楽園にちがいないでしょう。




できあがる日がきたら  上手に着こなしたいと思います





今日も遊びにきてくださってありがとうございます♪ Have a nice day!